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2013年03月

注意!体にいいはずの運動で免疫が低下?

仕事に追われる毎日でも、頑張って時間を作って運動してる──。

 そんな頑張り女子こそご注意!運動のしすぎが体調を崩すきっかけになることもある。
 何事も、過ぎたるは及ばざるがごとし。適度な運動や乳酸菌の利用など、
 無理なく続けられる体メンテナンス法を提案します。

 春から初夏にかけては“新しい自分”になろうと、やる気が高まる時期。仕事もおしゃれもダイエットもと、ついつい頑張りすぎちゃう──そんなときこそ体調管理は万全にしたい。

 そのカギを握るのが免疫。漠然と「体を病気から守るもの」といったイメージはあっても、実際にはどのような仕組みなのか、知らない人も多いのでは?

 免疫学を専門とする順天堂大学の竹田和由さんによると、免疫には、自然免疫と獲得免疫の2種類あるという。

 「自然免疫とは生まれつき備わっているシステム」と竹田さん。細菌やウイルスに感染した細胞、がん細胞のような“通常いるはずのないもの”が体内に潜んでいないか、免疫細胞がおまわりさんのようにパトロールしては退治する働きだ。一方、獲得免疫は、自然免疫が退治した細菌やウイルスの情報をもとに抗体を作り、それらが再び侵入してきたとき、素早く退治するシステムだ。「インフルエンザワクチンも獲得免疫の働きを利用したもの」(竹田さん)という。


自然免疫力が体調管理のカギ

 いつ、どの病原菌やウイルスにさらされるか分からない状況では、自然免疫がしっかり機能することが重要だ。自然免疫を担う免疫細胞は幾つかあるが、代表的なのは「NK(ナチュラルキラー)細胞」。生来、殺し屋として存在することからつけられた名前だ。

 「NK活性」と呼ばれるNK細胞の“退治力”は、NK細胞の数と個々の細胞の力で決まる。NK活性は、加齢や生活リズムの乱れなどで低下し、ストレスにもとても敏感に反応する。

 「人によって生活リズムは異なるので、一概に早寝早起きがいいというわけではない。朝型なら朝型、夜型なら夜型と、自分自身の生活リズムを一定に保つほうがいい」(竹田さん)

激しい運動が逆効果になることも

 健康のために、ジョギングやエクササイズなど、運動を習慣づけている人もいると思うが、「運動で免疫力が高まるわけではない。それどころか、マラソンや激しいトレーニングは、かえって運動後の免疫力を急激に低下させる」と竹田さん。

 とはいえ、会話を楽しみながらできる散歩やサイクリング程度の運動であれば、血流が高まることで免疫細胞が全身に行き渡り、効果も発揮しやすくなるという。

 「最近では、『笑うと免疫力が高まる』という話も聞くが、これも笑うことが適度な運動になって血流がよくなるからではないか」と竹田さんは推測する。言い換えれば、その程度の刺激で十分免疫は活性化されるということ。体によかれと、疲れていても頑張って運動するようにしているという人は生活を見直したほうがよさそうだ。


ヨーグルトなどの食品で手軽に免疫活性を

 「免疫力を高めたいなら、食品を理由する手も」と竹田さん。乳酸菌やアガリクスなど、NK活性を高める働きが確認された食品が幾つか見つかっているからだ。「たとえば、インフルエンザ対策で話題になったR-1乳酸菌にはNK活性を高める作用がある。この乳酸菌入りのヨーグルトを食べ続けることで風邪を引きにくくなったというデータもある。ヨーグルトなら生活に取り入れやすいのでは」と竹田さんはアドバイスする。



 「新しい自分」と出会うべく、パワーアップしたい今だからこそ、こういった健康力を底上げする食品を生活に取り入れてみてはいかがだろう。


この人に聞きました順天堂大学医学部
免疫学講座准教授
竹田和由さん
東北大学大学院歯学研究科博士課程修了。新潟大学医学部助手を経て現職。「体にいいものでもおいしく感じられなければ、体にとってはストレス。自然免疫力を下げてしまうので要注意」
日経ウーマンオンライン(日経ヘルス) 3月29日(金)10時58分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130329-00000001-health-life

「肝機能異常」増加 メタボ男性だけでなく中高年女性も注意

 東洋医学では「春は肝の季節」といわれる。冬の間、停滞していた体は春になって目覚め、細胞の生まれ変わりが活発になる。そのときに活躍するのが「肝」である、という考え方だ。

 しかしこの時期、活躍してくれるはずの肝臓にトラブルが多発している。日本人間ドック協会によると、2011年に人間ドックを受診した約313万人について、「異常なし」の人の割合は、過去最低の7.8%。また、生活習慣病に関係する項目で、最も多いのが「肝機能異常」の33.3%。異常がある人の3人に1人が、肝臓に問題を抱えていることになる。

 肝機能の状態を示す指標には、ALT、AST、ガンマGTPの3つがある。これらが異常を示すとはどういう状態か、大阪市立大学大学院医学研究科の河田則文教授に解説してもらった。
「ALT値が高め(要注意以上)になった場合、組織を検査すると、肝細胞に壊死が見られ、炎症性細胞浸潤があります。また、脂肪肝の場合は、肝細胞が風船のようにふくらんでいます。ただし、自覚症状はまったくない。これが、肝機能異常の怖いところです。

 肝機能の異常を放置すると、肝臓が変形し、最終的には肝硬変になります。また、肝臓がんを発症することもあります。そこまで放置すれば、命に関わる危険があるのです」

 肝機能異常の中で、とくに増えているのが『脂肪肝』。
「外食が増えたり、運動不足だったりして肥満になり、それにともなって糖尿病や脂質異常症を発症する人が増えています。その合併症として、肝機能に異常をきたすのです。私たちの調査では、50~60代の中高年女性に圧倒的に多く、脂肪肝よりもさらに進行した“脂肪性肝炎”になっていることもよくあります」(河田教授)

 肝機能の異常は、自覚症状がないため、健康診断や人間ドックで発見されるか、ほかの病気で検査を受けたときに、『ついで』に見つかることが多い。これが“沈黙の臓器”といわれる所以だ。

「検査でも、正常値をかなり上回った場合は治療に進みますが、『ほんのちょっとなら』と、患者自身も、医師も放置してしまい、手遅れになるケースも多いのです」(河田教授)

 河田教授によると、肝機能を正常に保つには、次のようなことが大切という。
・お酒の量はほどほどに
・運動をして、腹部に脂肪をためない
・肝臓が働くエネルギーを補給するため、バランスのよい食事を心がけ、ビタミンやミネラルを摂取する
・定期的に肝機能の検査を受ける

 また、肝機能の改善を期待できるとして、しじみなどに含まれるアミノ酸の1種『オルニチン』も注目されている。

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「最近、『成長ホルモンが、脂肪肝を抑制する可能性がある』と発表されました。オルニチンは成長ホルモンの分泌を促すことから、脂肪肝の抑制につながるのでは、と考えられています」(河田教授)

 ある試験では、肝機能の指標のひとつ ALTの値が高め(要注意レベル)で、脂肪肝が認められる成人男性が毎日1.6gのオルニチンを摂取したところ、3週間で「脂肪肝、ならびに肝機能が改善した可能性がある」と報告された。

「オルニチンは食品に含まれるアミノ酸ですから、安心して摂取できます。また、食品ですので医薬品よりも手軽に入手できる点もメリットといえるでしょう」(河田教授)
NEWS ポストセブン 3月22日(金)16時6分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130322-00000014-pseven-life

殺菌用の漂白液、誤って提供か ミスタードーナツ

 大阪府豊中市にあるミスタードーナツの豊中駅前ショップで、店員から出された水を飲んだ客が体調不良を訴えた問題で、運営会社のダスキン(同府吹田市)は23日、殺菌用に水で薄めた塩素系の漂白液を、誤って飲料水として提供した可能性が高いと発表した。

 この日までに病院で受診した客は5人となり、豊中市保健所は店側から事情を聴いた。5人はいずれも軽症という。

 ダスキンによると、アルバイト従業員が21日の閉店後、プラスチック製ポット(1・8リットル)を殺菌するため、水で薄めた漂白液をポットに入れて帰宅。翌22日の開店後、別の従業員が中身を飲料水と勘違いし、客に提供した疑いがあるという。

 この店では、ポットの殺菌は、流し台にためた漂白液につけ、その後洗い流すルールだった。ダスキン広報室は「漂白剤による殺菌は途中で放置せず、同じ担当者が責任を持って最後までするなど再発防止策をとる」としている。
朝日新聞デジタル 3月23日(土)23時2分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130323-00000047-asahi-soci

75年当時が最も健康的=食事メニュー再現、マウス実験―内臓脂肪抑制・東北大など

 日本の家庭の標準的な1週間の食事メニューを1960年から15年おきに再現して凍結乾燥し、マウスに与え続けたところ、75年当時の食事が最も内臓脂肪を蓄積しにくく、糖尿病のリスクが低いことが分かった。東北大と岡山県立大の研究チームが実験した成果で、24日から仙台市で開かれる日本農芸化学会で発表する。

糖尿病を予防する

 東北大大学院農学研究科の都築毅准教授(脂質生化学)によると、75年の食事は現代と同様の2005年の食事に比べ、たんぱく質や脂質を魚介類や植物から多く摂取し、相対的に肉類や牛乳・乳製品が少ないほか、ワカメやヒジキなどの海藻が多く、バランスが取れている。60年の食事は米が非常に多く、塩分が多かった。

長寿を科学する!

 都築准教授は「日本人の長寿は食事が良いからと言われてきたが、食の欧米化が進み、生活習慣病が増えた。納豆やココアなど健康に良いとされる食品の流行を追ったり、サプリメント(栄養補助食品)に依存したりするより、食事の中で多様な食材を少しずつ取ることが重要だ」と話している。 

 厚生労働省の国民健康・栄養調査に基づき、管理栄養士の指導で60年、75年、90年、05年の朝昼夕計21食分を再現。凍結乾燥、粉砕し均一にした粉末をマウスの通常の餌に3割分混ぜた。マウスは老化が早く、寿命が通常の半分の1年程度のタイプで、各年の食事ごとに雄8匹ずつ4グループに離乳後から高齢期まで8カ月間、この混合餌を与えた。

 その結果、平均体重は05年のグループを100%とした場合、90年は99%、75年は89%、60年は100%だった。内臓脂肪量も05年に比べ90年は77%、75年は46%、60年は86%で、75年が大幅に少なかった。

 75年の血糖値は05年の82%、血漿(けっしょう)中のインスリン濃度は29%にとどまり、インスリン濃度が低くても血糖値が正常に保たれていた。肝臓で脂肪の分解や燃焼を担う遺伝子の働きも75年のグループが最も良かった。
時事通信 3月13日(水)15時39分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130313-00000103-jij-sctch

「メタボ健診」受診者は半数以下

 厚生労働省は1日、40歳以上を対象とした特定健康診査(メタボ健診)の平成23年度の実施率が45%(前年比1.8ポイント増)にとどまったと発表し た。

ピロリ菌を除去しよう!

23年度にメタボ健診を受けたのは2363万人で、うち生活習慣の改善が必要とされたのは17.8%の419万7555人だった。メタボ健診は腹囲測 定や中性脂肪、血圧などの値から生活習慣病のリスクを判断するもので、20年から公的医療保険加入者の40~74歳を対象に実施が義務づけられている。
産経新聞 3月2日(土)7時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130302-00000138-san-hlth

なぜ心の病は、肥満タイプに多いのか?

 いま職場のなかでもメンタルの不調を訴える人が増えている。こうしたなか、精神医学の世界で注目されているのが、精神と食事との関係を研究する精神栄養学だ。その最先端の研究成果の数々を紹介していく。

精神疾患の脳科学講義

 近年、うつ病を食事で治す、といった内容の一般書籍がよく売れている。

うつ病チェック!

 「医食同源」や「病は気から」などの“常識”に鑑みるならば、食と気(心・精神)が結びついていても特段おかしなことではない。むしろ、これまで食の観点からメンタルヘルスが語られなかったことに、「そういえばなぜ? 」と首を傾げるくらいだ。

 しかし、この類の本を実際に読んでみると、正直、ついていけない部分もある。メンタルヘルスにとって栄養がいかに重要かを平易に説明してくれるのはいいのだが、特定の食品や食事法の是非を断定していたり、結局は高価なサプリメントの服用が必要だったり、お勧めの療法をまるごと「信じる」のには抵抗を覚える。

 それでも、この超ストレス社会――。いつ、誰が、うつ病をはじめとする精神疾患にかかってもおかしくない。加えて、向精神薬の副作用についても、いろいろと聞かされるようになった。罹患しても薬漬けにはなりたくない。食事で心の病が予防・治療できるなら、ぜひ知識を仕入れておきたい。そう思うのは自然なことである。

 そこで、このメンタルヘルスの新ジャンルを、より科学的、本格的に切り拓き始めている研究者に話を伺った。東京都小平市にある国立精神・神経医療研究センター神経研究所の功刀(くぬぎ)浩・疾病研究第三部長。功刀部長は新聞やテレビにも登場することのある「精神栄養学」の開拓者だが、食事療法に注目したのはまだ最近で、2010年のことだという。

 「脳由来神経栄養因子、つまり脳の神経細胞にとっての栄養に関して講演依頼を受けたんです。そのとき、精神疾患と食事の関連について調べてみた。そうしたら関連性を見出した先行研究が欧米にたくさんあり、これは大事だと気づかされたのです。それまでの僕は普通の精神科医でしたから、栄養学の観点から精神疾患を考えることはあまりありませんでした。いまはしゃかりきになって研究しています」

 日本の精神医学は欧米のそれに比べて10年は遅れている、とも指摘される。精神栄養学についてもそうで、日本での研究が始まったのは、ほんの数年前から。対して欧米諸国では、10年ほど前から食生活と精神疾患の関連を示すエビデンスが急増している。そして、臨床の場で食事療法が指導されることも珍しくなくなってきている。

■うつ病患者では飲む量が少なかった緑茶やコーヒー

 では、先行研究ではどんなことがわかっているのだろうか。功刀部長の話をかいつまんでみよう。

 まず、有名なところでは、「地中海式食事」は「西洋(欧)式食事」に比べて、うつ病やアルツハイマー病になりにくい、という調査結果である。

 前者の食事の特徴は、果物・野菜・豆類・穀類・魚を多く、肉や乳製品は少なく、オリーブ油のオレイン酸は多く、赤ワインは1日にグラス1杯程度を摂取している、ということ。対して後者では、加工肉、ピザやハンバーガーなどのファストフード、精製した小麦粉で作る白パン、砂糖、味つけ加工乳飲料、ビールなどの食品摂取が多い。

 欧米諸国の12の研究報告を統合したメタ解析の結果も出ている。それによると、「地中海式食事」に準じた食生活を送っている者は、うつ病だけではなく、心臓病やがんのリスクも低いことが明らかにされている。

 また、「地中海式食事」で摂取が多い魚の油には、n-3系多価不飽和脂肪酸のエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)が含まれており、これらが精神疾患の予防や治療に有効であるという研究報告も増えている。すでに米国精神医学会では、週に少なくとも2回は魚を食べることや、気分障害などの患者にPA+DHAの摂取を推奨している。

 さらに、ビタミンでは、ビタミンB12や葉酸の血中濃度とうつ症状が逆相関するという報告がある。特に葉酸の補充療法は、うつ病治療に効果的であるという報告が少なくない。ミネラルでは、鉄欠乏と亜鉛欠乏がうつ症状に関連しているとのことである。

 ほかにもさまざまな報告があがってきている最中だが、以上は現段階でその関連性や効果について、おおよそのコンセンサスがとれている内容だ。ならば、メンタルヘルスが気になる人は、ひとまず地中海式食事(イタリアンのイメージか)を心がけ、脂がのった青魚をいっぱい食べ、ビタミンB12の多い貝類、葉酸の多い緑黄色野菜、鉄も亜鉛も豊富なレバーの摂取などに励めばいいのだろうか。

 「いや、そう単純な話ではないんです」と功刀部長はくぎを刺す。

 「たとえば、地中海式食事はあくまで西洋式食事と比べて健康にいい、ということです。日本人は欧米人のように乳製品を多くとらないので、実はヨーグルトをもうちょっと食べたほうがいいと思います。腸内細菌が心の健康に大きく関与することも最近わかってきましたからね。魚に関しては、世界でもずば抜けて消費量が多いので、もう十分にEPAやDHAを摂取している人が大半かもしれません」

 つまり、海外のデータや知見をそのまま日本人の食事療法として取り入れるのは乱暴にすぎる、ということだ。いくら食の欧米化が進んだといっても、欧米と日本では食生活がかなり違うのだから当然である。

 日本人には日本人ならではの食生活と精神疾患の関連があるはず。その研究はまだ始まったばかりなので、今後の成果に乞うご期待としておこう。

 ただ、現在、功刀部長は文部科学省の脳科学研究戦略推進プログラムの一環で、うつ病患者と健常者の食事記録と血液検査記録を収集・分析中だ。その研究からわかってきたことを、以下に少しだけ紹介させていただく。

 ●必須アミノ酸
 ……食物からとる必要のある9種類の必須アミノ酸のうち、うつ病患者ではメオチニンの低下傾向が見られた。
●脂肪酸
 ……予想に反し、うつ病患者ではn-3系多価不飽和脂肪酸ではなく、n-6系多価不飽和脂肪酸が減少。
●ビタミン
 ……血中ビタミン濃度に大きな差は見られなかったが、うつ病患者では葉酸値が低い傾向があった。
●緑茶
 ……うつ病患者では飲む量が少ない。
●コーヒー
 ……うつ病患者では飲む量が少ない。

 欧米の先行研究と比して同じ結果もあるし、違う結果もある。それぞれがなぜそうなのか、栄養や食品と日本人のうつ病との関連性の解明はこれからだ。今後、国内で同様の調査を行い、違うデータが出てくる場合もありえるだろう。右記はあくまで、1つの調査の結果例であり、「だから、この食品がうつ病の予防・利用に効く」という話には結びつかない。

 ただし、次の調査結果については、現段階でも参考にしていい。

 ●肥満度
 ……うつ病患者では肥満傾向があり、HDLコレステロール(善玉コレステロール)低値、中性脂肪高値などメタボリック症候群との関連が示唆された。

 「うつ病の人には痩せているイメージがあるかもしれませんが、実際は逆のほうが多いんです。ストレスを晴らすための過食で、あるいは運動不足のせいで肥満になってしまう。食べ物は、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維といった栄養素をバランスよく適量に、しかも規則正しい食事でとることが大切です。生活習慣病の予防と同じだと考えてください」と功刀部長は言う。

 要は、何を食べればうつ病に効くといった発想ではなく、ちゃんとした食事を日々きちんととって、生活習慣を改善していくことがメンタルヘルスを保つ大前提ということなのである。

■毎日6リットルも牛乳を飲んでいたうつ病患者

 功刀部長の勤務地である国立精神・神経医療研究センターには、大規模な総合病院も設置されている。そこで管理栄養士として働く今泉博文・栄養管理室長は、精神疾患の患者さんの栄養相談・栄養指導もたくさん行っている。うつ病の患者が陥りがちな食生活の乱れについてこう語る。

 「一番多いのは朝食を抜いているパターンです。私の実感値では精神疾患の患者さんの7~8割は朝に何も食べていない。これが長期間続くと別の生活習慣病になりやすく、そうしたらますます気が滅入ってしまう。それと、孤食が目立ちますね。なんらかの事情で、いつも1人で食べている。みんなで食卓を囲むという食事の本来の意味がないから、もう何でもいいやという気分になり、お菓子と飲み物だけで済ましてしまっている人も多いんです」

 この今泉室長の話は、うつ病患者の場合についてなのだが、自分の食生活のありようと重なるところがあって、ハッとさせられる読者諸氏も少なくないのではないだろうか。

 「あと、こだわり食べ、こだわり飲みも多い。この食品が健康にいいと聞き、そればかりを食べたり飲んだりしてしまうのですよ。ある患者さんは牛乳が健康にいいということで、飲む量がどんどん増えていった。そのうち牛乳が主食に位置づけられ、1日の消費量6リットル。ずっと液体しか体に入れていないので、固形物を食べると下痢をしてしまう。まじめな人が、何かに救いを求めた結果、食事がヘンなほうに暴走してしまったわけです」

 牛乳6リットルとは尋常ではないが、マスコミなどで健康にいいといわれた食品にハマった経験のある人、健康食品を規定量以上に飲んで「安心」している人など、まじめに救いを求めて偏った栄養摂取をしてしまっている人は、いくらでもいるはずだ。

 今泉室長は言う。

 「忙しいビジネスマンで多いのは、朝食抜き、野菜不足、それから飲酒後のラーメンなど深夜の食事です。栄養指導だけでうつ病が治るわけではありませんが、食生活がおかしくなって、心のほうも不調になる。どっちが卵か鶏かはわからないとしても、密接に関連はしています」

 その負のスパイラルに入らないためには、どうしたらいいのだろうか。栄養のバランスのいい食事を規則正しくとることが正解、と理解はできても、その生活習慣づけの実践が難しく思える場合はどう考えたらいいのだろう。今泉室長の答えはこうだ。

 「欲張っちゃダメです。あれもこれもと完璧を目指すのではなく、自分ができるところから始める。朝食を食べていないのなら、パンと牛乳、そしてさっと洗ってドレッシングをかければいいだけの野菜を食べる。それだけで栄養はとれるし、何よりも自分で習慣づけられたら自信になります。私の栄養指導も、そんな話から始まります」

 自分の食生活を見直したいなら、都道府県ごとに設置されている栄養士会のケアステーションという仕組みを利用し、直接、栄養指導を受けるのも手だという。もしくは近隣の保健所には必ず管理栄養士がいるので、そこで相談することも可能だ。

 わざわざそこまで動くのは、という人は、定期健康診断の血液検査でひっかかる項目があった場合、「これは精神疾患につながる栄養問題かもしれない」という意識を持つだけでも、だいぶ対処の仕方が変わってくるだろう。日々の食生活のなかで、抜け落ちているもの、逆に過剰摂取しているものを、心の調子とともに自己点検する。

 精神医学と栄養学の結びつきは、まだ弱い。が、「10年後には変わっていると思います」と功刀部長は言う。

 「うつ病は“人生の危機”。心身の休息、環境調整、心理療法、投薬のほかに、食生活の改善をはじめとした生活指導も加え、総動員体制で治療する必要がある。そのために精神栄養学の発展が確実に求められています」
プレジデント 3月1日(金)8時45分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130301-00008756-president-bus_all&p=5
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